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ロサンゼルス トータス 展覧会

Squirrel in Los Angeles
Telephone poles
今回ロスで10日間にわたりお世話になった篠本さん家の裏にある電柱。
映画で観る芝生と木々、一戸建てが並ぶこ綺麗なストリートの裏側には何処にも必ず殺風景な砂利道があって、ゴミ箱が並び、ホームレスが寝ていたりする。
電柱にはゲリラペイントがままあり、ペットだったが放たれ増えてしまったリスが一日中上り下りして電線を走っている。
ロサンゼルスは、サンタモニカもハリウッドもどこもかしこも乾いて暑かったけど、このベニスというエリアだけが気温が低く気持ち良く、篠本さんの三層の木造住宅は、シンプルで風が通り、置いてある食器、什器、オブジェなどは、とても今日的で実験精神も感じれて澄にとっても心地よいものばかりで、毎日快適に過ごすことができた。


篠本さんの店、ベニスアボットキニーにあるトータスのギャラリーでの今回の展示には、初日から代わる代わる人が来てくれた。
図録やマルチプルを買ってとても良い感想をしてくれた人々は一様にクリエイターで、例えばデザイナーかとたずねると映画俳優で、DVDで何度も観ているのに気が付かず、それもそのはずラフな格好で背中にリュック背負ってたりするから。ここのスタッフは慣れたもので大スターにも媚びないで普通に応対している。


連れられて行かれたギャラリーでは、皆さん好意的でアーティストの写真集をプレゼントして下さったり、ロスでセンスある美術専門のギャラリーを併設した大きなブックショップが作品集を置いてくれることにもなった。mocaでは、開催中のカール・アンドレの作品も見れて、そのモカストアで鳩時計を展示して作品集も扱って下さった。


後半合流した山口信博さんと美登利さん達と、プルーヴェのコレクターであり、アップルストアのコンセプトデザインも手がけたことでも知られる世界的なアートディレクターの八木保さんのスタジオに2度招かれたり、dosaのクリスティーナ・キムさんが2つのスペースを案内して下さってご飯もご馳走してくださったり。


20年ほど前に訪れたロスと違い、ロスで15年以上暮らす篠本さん佳子さんご夫妻が選んだカフェやレストランで食べるものの美味しいこと、展覧会をして下さってこうして訪れた今回のツアーは、良いこと尽くめでありました。

http://tortoiselife.com/tortoise/


“Push Me Pull You” by Keiichi Sumi - Launch and Exhibition
June 17th –July 16th 2017

澄敬一