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展覧会のレセプションを無事終えた後、アレキサンダーさんからお礼にと著作の本を何冊か頂いた。
これはその中の一冊。



Scoprire il design-Adventures with objects. la collezione Alexander von Vegesack. Catalogo della mostra (Torino, 20 marzo-6 luglio 2008). Ediz. italiana e inglese


椅子、家具だけではなく、宝飾品 乗物 武具
絵画、テキスタイル ファッション 現代美術 本…
ミュージアムのコレクションの本はいくつか見ていたが、
この本は、アレキサンダーの自伝ともいうべきもの。
彼の生い立ちから、ミュージアム創設のこと、彼が実際に住まいに置いているものも収められている。


この展覧会は、イタリア、トリノの旧リンゴット工場のレンゾ・ピアノによるパビリオン内の客室で行われた。



まるでデザインの方舟のようだ。
未来の方舟には、生物が乗っていないのかもしれない。
http://facesofdesign.com/report/scoprire-il-design-adventures-objects




ヴィトラ・デザイン・ミュージアムのことは、有する建築を誌面上で見たり、コレクションの学術的カタログなどを、
捲ってはいたものの、創設者であり館長であるアレキサンダー・フォン・フェゲザックさんがどういう方であるかは、知らなかった。
今回、こうしてボワビュシェに招待され、何度かお茶の時間に興味深いお話を伺い、ボワビュシェの構造に触れ、
自分の位置は間違っていないと再確認できたことが良かった。






ボワビュシェを後にし、大西さんとパリのクリニャンクールに行く。
古本屋に積まれたクリスティーズのカタログの中から一冊を購入した。

CHRISTIES  Beautiful Evidence The Library Edward Tufte



Beautiful Evidence
アメリカのインフォメーショングラフィック・統計学の専門家、デザイナーであるエドワード・タフティが
蒐集したライブラリーの一部のオークション・カタログである。
古今東西の図像、図形のによって科学、報道、物語、小説、詩などを描写した美的なイラストレーションの数々。
タフティの美的で簡潔なプレゼンテーションの探求、手法はとても今日的で、
グラフィックのみならず、建築やファッション、アート、音楽でもこれからの道筋を示唆している。




表紙に使われている本は、1936年MoMAで、ヨーロッパの抽象美術、後期印象派から同時代までの美術ー
セザンヌピカソ、ブラック、レジェ、ドローネー、デュシャンゴーギャンカンディンスキー
らの作品を紹介し評論したアルフレッド・バー・ジュニアによるこの展覧会の図録。
この展覧会は、近代美術史の形成に大きな影響を与えるとともに、近代美術の進歩史観を強めた。
また、絵画、彫刻のみならず、写真、映画、建築、デザインが含まれていた点も先駆的であった。

カバーの「モダン・アートの系譜図」は、アルフレッド・バー・ジュニアが、
その企画のコンセプトをわかりやすくかつ美的にデザインしたもの。





そして帰国後、松澤紀美子と、九段下の「ギャラリー册」にて7月23日まで開催されている   
「羽原肅郎に学ぶ本の世界 その1Polyphonic Microcosm=万 華 鏡 的 小 宇 宙」へ。


http://www.satsu.jp/kudan/archives/2011/06/post_83.php



構造の芸術 あるいはデザインのトポスへ!
羽原肅郎 著 用美社 1990年




アレキサンダー・フォン・フェゲザック
エドワード・タフティ
ルフレッド・バー・ジュニア
羽原肅郎